先週、天神橋筋商店街へ行ったとき、古本屋に立ち寄り、1冊の本を買った。
店を前にして、「今の仕事に就いてから、ほとんど本を読んでいないな。何か買って、通勤の電車の中で読もう」と思った。
店の棚に並ぶ数え切れないほどの本の中から、中国関係の本を探し、『敦煌物語』という本を買った。
定価1800円(税別)が税込みで600円になっていた。
次の日に地下鉄中央線の電車に乗ってページをめくっていると、10ページ目に以前の持ち主の書き込みがあった。
「なんだこりゃ」と思って、少し先までページをめくると、新聞の切り抜きとメモがあった。
学生時代にかなりの数の古本を買ったが、こんなことはなかった。
以前の持ち主が本と真剣に向き合っていたことがうかがえ、本の価値が上がったような気がした。
文章も格調高く、内容も充実していて、味わい深い古本だと思う。
私も真剣に本と向き合わなくては。