出前で忙しい西成の食堂

このところ仕事が忙しく、きょうは30分少々残業をした。

そうなると、西成の中村食堂へ行くのは難しくなる。

それでも、金曜日に西成へ行かないと、週末が来たという感じがしない。

 

で、南北に延びる商店街を脇にそれて、枝分かれしたような人通りの少ない商店街を歩きながら、めしが食えて軽く飲める店を探した。

そこで「手打ちうどん 五右衛門」という食堂を見つけた。

 

店に入ったのが午後7時すぎ、客は私一人なのに店の人(3人)は忙しそうに立ち働いていた。

若い店員(二代目の店主らしい)が、しきりに出前に行っていた。

 

そこでピンときた。

出前は飛田新地の「料亭」からの注文だろう。

客というより、店で働いている女の子や俗にいう「やりてばばあ」が、この店の得意先になっていると思われる。

 

これは私のただの推測にすぎないが、的外れということはないだろう。

仮にその通りだとしても、別に悪いことをしているわけじゃない。

色街御用達の店で飲み食いできてよかったと思ったくらいだ。

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手打ちうどん 五右衛門」。店の間口は狭い

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店内もそれほど広くない

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酒はビールと日本酒しかないというので、「日本酒」(税込み500円)を頼んだ

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つまみは「にしん盛り」(税込み400円)にした。「にしんそば」の上に載っているあれ、身欠きにしんの甘露煮だ。つまみとしては上等な部類に入ると思う

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最後は「カツ丼」(税込み800円)。初めての食堂ではこれを食べることが多い。私はこれが食堂の試金石だと思っている