きょうも中崎町の職場へ出勤した。
仕事は予想に反して午後3時の定時で終わり、時間に空きができた。
そぼ降る雨の中で行くところといえば西成しかなかった。
いつもの中村食堂は、先日、土用の丑の日に行ったので見送り、商店街を歩きながらよさそうな店を探した。
そして入ったのが「さくら食堂」だった。
いかにもといった食堂で、その少々うらぶれたたたずまいに引かれたのだが、これがなかなかどうして味わい深い店だった。
で、大将と少し話をした。
この店は父親である先代から引き継いでおり、かれこれ60年ほど営業しているという。
私が「最近は中国人が経営するカラオケ居酒屋通りになっちゃいましたね」と言うと、「そうやね。悪い商店街になったもんや。少し前までは普通の商店街やったんやけどね」と嘆いていた。
大将のそんな思いも含めていい店だなと思った。