きょうの午後、外を見ると雨がしとしと降っていた。
その中で近くのコンビニまで買い物に行った。
その帰り、駐輪場の裏を通ったとき、ふと道路脇を見ると赤いツツジの花が咲いていた。
いや、花がしぼんでいたというほうが正しいだろう。
ツツジは花の季節を終えようとしていた。
私は若かりしころゴルフが好きで、トーナメントの中継をよく見ていた。
数あるトーナメントの会場の中で、最も美しいのは毎年4月上旬にマスターズ・トーナメントが開かれる「オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ」だろう。
コースを彩るツツジ(「アザレア」と呼ばれる西洋ツツジ)はテレビの画面を通してもまぶしく見える。
そのマスターズ・トーナメントも今年は中止になった。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、日本でも人々の生活が大きく変わった。
ほとんどのスポーツイベントが中となり、中継を見ることができない。
外出自粛で居酒屋にも行けない。
テレワークと称して自宅での仕事を強いられる。
今回のコロナ禍で、これまで当たり前だった多くのことが、リセットされたような気がする。
スポーツの中継なんか見なくてもどうってことないや、酒は家で飲めば安く上がるじゃないか…。
新型コロナウイルスの感染が落ち着いたとき、世の中はどう変わっているんだろう。
そんなことを考えながら、雨のツツジを撮影した。