ほろ酔いを知った「バッカス」

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ロッテのチョコレート「バッカス

おととい仕事場の近くで猫を探していたとき、コンビニが目に付いて寄った。

小腹がすいていたので、軽く何か入れようと菓子のコーナーに行った。

そこで見つけたのが、ロッテのチョコレート「バッカス」だった。

 

このチョコレートにはちょっとした思い出がある。

バッカスの発売は1964年9月で、当時は日曜の昼の時間帯に『ロッテ歌のアルバム』という番組が放送されていた。

番組の冒頭で司会の玉置宏が語る「1週間のご無沙汰でした。玉置宏でございます。お口の恋人ロッテ提供、ロッテ歌のアルバム」という言葉は、知らない人がいないほどだった。

その番組でバッカスのコマーシャルが時々流れていた。

 

小学生だった私はコニャック入りというこのチョコレートを食べたくなり、母に買ってもらった。

食べるとほんの少し酔ったような気分になった。

「ほろ酔い」という言葉を知ったのもこのときだった。

 

コンビニで買ったバッカスをきのう食べたが、酒飲みになってしまった私はほろ酔いにもならなかった。

初めて食べたときから50年余り、考えてみれば長い年月だ。

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コンビニで売っていた「バッカス」。パッケージに「お酒が入っていますので、運転時などはご遠慮ください」、商品棚の価格表示に「この製品はお酒が入っていますので、お子様やアルコールに弱い方、妊娠・授乳期の方、運転時などはご遠慮ください」と書かれているが、発売当時はそんな注意は一切なかったと思う

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銀紙のパッケージを開けると12粒のチョコレートが出てくる

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チョコレートの中に酒が入っている。発売当時は「コニャック」を前面に押し出して売っていたと思うが、実はブランデーでコニャックはその中の51パーセントだった。コニャックもブランデーの一種なので、そう目くじらを立てる話でもないが