おととい仕事場の近くで猫を探していたとき、コンビニが目に付いて寄った。
小腹がすいていたので、軽く何か入れようと菓子のコーナーに行った。
そこで見つけたのが、ロッテのチョコレート「バッカス」だった。
このチョコレートにはちょっとした思い出がある。
バッカスの発売は1964年9月で、当時は日曜の昼の時間帯に『ロッテ歌のアルバム』という番組が放送されていた。
番組の冒頭で司会の玉置宏が語る「1週間のご無沙汰でした。玉置宏でございます。お口の恋人ロッテ提供、ロッテ歌のアルバム」という言葉は、知らない人がいないほどだった。
その番組でバッカスのコマーシャルが時々流れていた。
小学生だった私はコニャック入りというこのチョコレートを食べたくなり、母に買ってもらった。
食べるとほんの少し酔ったような気分になった。
「ほろ酔い」という言葉を知ったのもこのときだった。
コンビニで買ったバッカスをきのう食べたが、酒飲みになってしまった私はほろ酔いにもならなかった。
初めて食べたときから50年余り、考えてみれば長い年月だ。