けさ目が覚めて外を見た。
どんよりとした雲が広がっていた。
「こんな日は花だな」と考えたとき、「あの花を忘れちゃいけない」と思った。
あの花というのは彼岸花だった。
彼岸に咲く彼岸花は外せない。
しかし…。
年によっては、茶臼山の山腹で彼岸花が群れを成して咲いているが、行ってみると花は1輪もなかった。
「なんてこった」と思いながら、池の近くへ行った。
そこも彼岸花がそれなりに咲いている場所だが、花は見当たらなかった。
諦めかけたとき、池の近くに赤い花が2輪咲いているのが目に入った。
「やっと捕まえた」と思い、撮影を始めた。