古戦場に咲く彼岸花

茶臼山に咲いていた彼岸花

けさ、普段より1時間ほど早く家を出て、天王寺公園の一角にある茶臼山に向かった。

茶臼山は、江戸時代の初めに豊臣と徳川が大坂の陣で雌雄を決した際の激戦地だ。

古戦場に咲く彼岸花を見に行った。

 

最近見たネットの動画によると、大坂の陣のうち、最終決戦となった夏の陣での戦死者は、天下分け目の合戦といわれる関ヶ原の合戦をしのぎ、戦国時代の合戦の中では最多だという。

そのうちのどれくらいが茶臼山で命を落としたのかはわからないが、この山には数え切れないほどの怨念が渦巻いているのかもしれない。

そう考えると、茶臼山彼岸花はほかの場所とは違った重みがあるように思えてくる。

茶臼山の斜面に点々と咲いていた彼岸花

咲いていたのは主に白(クリームイエローというほうが正しいか)の彼岸花だった。中国で白は哀悼を表す。茶臼山にふさわしい色なのかもしれない

彼岸花といえばこれという赤い花はほんの少ししかなかった

赤い彼岸花は「血」を思わせる。古戦場である茶臼山を象徴する花といっていい