けさ、大和川で鉄橋を渡るチン電を撮ったあと、南海電車で西成まで戻った。
駅の近くから続く商店街を歩いていたら、「ぞう煮」の文字が目に飛び込んできた。
そこはうどんとそばの店で、それまで入ったことがなかった。
「諦めていた雑煮が食べられるぞ」と思い、迷わず店に入った。
店のおばさんとちょっと話をした。
この店では、数十年にわたって正月に雑煮を出しているとのこと。
関西風とは思えない雑煮の由来を聞くと、おばさんは「この近辺は肉体労働の人が多いでしょう。そんな人に雑煮を食べてもらいたいと思っているの。全国各地から人が来ているので、関西風のみそ仕立ての雑煮より、すましの方が食べやすいでしょう」と話してくれた。
正月早々、ほろりとする話で、「大阪で年を越す際には、これからもここで雑煮を食べよう」と思った。