諦めていた雑煮が

けさ、西成の店で食べた「雑煮」

けさ、大和川で鉄橋を渡るチン電を撮ったあと、南海電車で西成まで戻った。

南海本線から高野線に乗り換えて、萩ノ茶屋駅で電車を降りた。

駅の近くから続く商店街を歩いていたら、「ぞう煮」の文字が目に飛び込んできた。

そこはうどんとそばの店で、それまで入ったことがなかった。

「諦めていた雑煮が食べられるぞ」と思い、迷わず店に入った。

雑煮は税込み550円。焼いた餅にすまし汁をかけたもので、具はニンジン、ダイコン(この2つで紅白なんだろう)にサトイモ、かまぼこ、鶏肉だった

雑煮を食べたうどんとそばの店「千成屋」。昔ながらの店構えだ。「立喰」と書いてあるが、店のカウンターには椅子が並んでいて、立って食べる人はいない

この看板に吸い寄せられた

店のおばさんとちょっと話をした。

この店では、数十年にわたって正月に雑煮を出しているとのこと。

関西風とは思えない雑煮の由来を聞くと、おばさんは「この近辺は肉体労働の人が多いでしょう。そんな人に雑煮を食べてもらいたいと思っているの。全国各地から人が来ているので、関西風のみそ仕立ての雑煮より、すましの方が食べやすいでしょう」と話してくれた。

正月早々、ほろりとする話で、「大阪で年を越す際には、これからもここで雑煮を食べよう」と思った。