夕焼けにも見放されたか…

きょうの夕方、天王寺公園から見た通天閣

このところ猛暑が続いている。

それなのに、盛夏につきものの夕立がまったくといっていいほどない。

夕立が降ると虹がかかる可能性が高まるため、心待ちにしているのだが…。

 

きょうはその夕立に大いに期待した。

昼すぎに見た天気予報では夕方の降水確率が高く、「待ちに待った夕立だ」と思い、天王寺公園へ行って、あべのハルカスの背後にかかる虹を待った。

しかし…。

 

空に厚い雲が広がりながら、雨はまったく降らず。

仕方なく、いつもの橋へ行き、通天閣を見上げた。

西の空に雲の切れ間があり、「虹に振られたら、夕焼けに付き合ってもらおうじゃないか」と思っていた。

行ってみると、長く伸びていた雲の切れ間は小さくなっていて、夕日もそれらしいものが見えただけ。

「虹だけでなく、夕焼けにも見放されたか」と思いながら、西の空を見続けていると…。

スタンバイしたのは、日の入りの時刻(きょうは午後6時58分)の30分ほど前だった。小さくなった雲の切れ間から、ぼんやりとした夕日が顔を出していた

雲の切れ間がほとんどなくなり、帰ろうかと思い始めたころ、通天閣の根元の切れ間に沈みゆく夕日が見えた。このあと切れ間がまったくなくなり、橋の欄干にもたれかかるようにして休んでいると…

厚くて染まるはずがないと思っていた通天閣の背後の雲が、徐々に赤くなった

空は鮮烈とはいえないながら、広い範囲が赤く染まった