千円札を握りしめて

きのうの中村食堂

きのうの仕事が終わり、帰ろうとして財布の中を見たら、千円札が1枚入っているだけだった。

小銭入れの中も100円に満たなかった。

コンビニで金を下ろそうかとも考えたが、「待てよ。中村食堂ならなんとかなるだろう」と思い、千円札を握りしめるようにして中村食堂へ向かった。

酒は前の日にしこたま飲んだので、1本だけ。予算を考えて、アルコール分9パーセントの「缶チューハイ」(税込み250円)を冷蔵庫から取り出した

つまみは「きんぴらごぼう」(税込み200円)にした。いつもと同じ味付けなのだろうが、「もうちょっと甘い方がいいな」と思ったのは疲れていたからか

すぐに締めにして、「鍋焼きうどん」(税込み450円)を注文した。寒さが増して、体が温まる料理が恋しくなった

うどんだけでは少し足りないかなと思い、「ごはん(小)」(税込み100円)を加えた。これで払いがちょうど1000円になった

ごはんはうどんといっしょに食べるつもりだったが、ふと「うどんを食べ終えてから鍋に入れて、雑炊のようにしよう」と思った。これがけっこううまく、いいアイデアだと自画自賛した