きのうの夜、天王寺動物園の上の歩道から満月を撮ったあと、新世界のはずれの路地に行った。
お目当ては「役者」をはじめとする猫だった。
路地に入って目を凝らすと、4、5匹の猫の姿があったが、私が近づくとクモの子を散らすように逃げてしまった。
その中で役者が一匹だけ逃げようとはせず、じっと私を見ていた。
役者は格子戸のある家の前にいることが多かったが、最近はそこへ行っても姿が見えず、どうしたのかなと思っていた。
きのうの役者は以前の家とは違う場所ながら、やっぱり格子戸の前にいた。
その家は人が引っ越して住人がおらず、倉庫として使われていた。
その家の前にいても餌をもらえないのに、役者は格子戸の前にいた。
役者は格子戸の前にいるのが収まりがいい。