届かぬ思い

きょうの仕事帰りに見つけたシミチョウ

きょうの仕事帰りに、地下鉄の長田駅に近い公園へ行った。

きょうは梅雨の中休みといったところで、好天に恵まれ、赤い夕日が公園に差し込んでいた。

夕日に照らされるシジミチョウ、それが狙いだった。

 

公園に着くとすぐにシジミチョウが見つかった。

それも羽がオレンジ色の「ベニシジミ」だった。

急いで機材を用意し、シジミチョウににじり寄った。

しかし、撮れそうなくらいに距離を縮めたところで、飛び立ってしまった。

近くの花に止まるので、その都度にじり寄り、そして逃げられるという失態を繰り返した。

「ちょっとだけ近寄らせてくれよ」と思いながらにじり寄ったのに、撮れたのは1枚だけ。

思いはなかなか届かなかった。

夕日が差さなくなったころ、ふと見るとモンシロチョウが葉の裏側にへばりつくようにして止まっていた。こちらは私が近づいても、飛び立つ気配がなかった。妙なもので、そうなると「じっとしていたんじゃつまらないじゃないか。別の草に移ってくれよ」と言いたくなった