時間にかなりゆとりを持ったつもりだったが、けっこう手間取り、撮影を終えてから慌てて地下鉄の駅へ向かった。
急ぎ足で歩きながら、「時間はないが、腹ペコでこのまま仕事をするのはつらい。手っ取り早く朝めしを食べるにはあそこしかないな」と思った。
あそこというのは新世界のジャンジャン横丁にある立ち食いそばの店だ。
行ってみると、店は営業中で、客もそれほど多くなかった。
店に入ると、腹を満たすんだとなぜか気合が入り、「大盛りってあります?」と聞いて注文した。
私は若かりしころ、早食いと大食いを特技としていたが、きのうはその力をいかんなく発揮することができた。