よそ者の正体見たり

きのうの午後、松乃木大明神の祠にいた猫

きのうの午後、松乃木大明神へ行った。

雨がしょぼしょぼと降っていて、猫が雨宿りしているのではないかと思った。

鳥居をくぐって松乃木大明神の祠を見たら、キジトラの猫が眠っていた。

西一だ…と思った。

西一はこのところ祠の周辺にいることが多く、「おまえは西一じゃなく、中一だな」と思いながらカメラを向けた。

しかし…。

 

猫の様子が普段の西一とは違うように見えた。

西一は私をそれほど警戒せず、眠り始めたらなかなか目を開けない。

きのうの猫は眠っているようでも、しょっちゅう目を開けて私の動きを確認した。

そして…。

 

少し近づいて撮ったとき、その猫が突然立ち上がり、祠を出ていった。

その猫は西一ではなく、この界隈で多くの猫といざこざを起こしているよそ者だった。

それまでは夜に見ていたので大柄に思えたが、体の大きさは西一とさほど変わらなかった。

「よそ者の正体見たりただの猫」といったところだった。

目を開けて私をにらむよそ者の猫。ほかの猫と折り合いをつけて、よそ者でなくなるといいのだが…