きのうは満月だった。
その月をどこで撮ろうかと考えた。
夕景を撮った東大阪市役所22階の展望ロビーから東の空を見ると、生駒の山から昇る月が見えるが、近隣の住戸への配慮から撮影が禁止されている。
ということで、市役所から急いで帰り、西成の高速道路の高架下へ行った。
あべのハルカスの近くに満月が浮かんでいた。
帰りの電車の中で調べたところ、アメリカの先住民は3月の満月を「ワームムーン」と呼んだという。
農事暦では、暖かくなってミミズが地面から出てくるころとされているらしい。
これを知って、「そういえば二十四節気の一つの『啓蟄』も近いんじゃないか」と思って調べてみた。
啓蟄はおとといで、うかつにも私はそれを知らずにいた。
それにしても「ワームムーン」と「啓蟄」は意味がかなり似ている。
アメリカの先住民が、中国で考案された二十四節気を知っていたとは考えにくい。
交流がなくても、人は同じような季節に同じようなものに着目するものなのか。
ワームムーンと啓蟄の不思議な関連を考えながら、きのうの満月を撮影した。