身近な撮影ポイントを失っても…

きょうの夕方の通天閣

きょうの仕事帰りに西の空を見たら、雲は厚いながらも、染まる可能性を感じた。

そんなときは家に帰ってベランダに出るのが手っ取り早い。

というのが、おとといまでのことだった。

しかし、もうそれは望めない。

 

「なくなってしまったものを惜しんでも仕方ない。染まらなかったらそれだけのことと割り切って通天閣を撮ろう」と、いつもの天王寺公園の池へ行った。

夕焼けはまずまず、というより辛うじて染まってくれたといったほうがいい。

結果はどうであれ、通天閣を見上げながら「身近な撮影ポイントを失っても、撮る場所は残されているんだ」と自分に言い聞かせた。

日の入りの時刻(きょうは午後6時34分)を少し過ぎたころ。染まっているのはほんの一部分だけだった

やがて通天閣の展望台の背後がうっすらと赤く染まった。「マジックアワーの始まりだ」と思ったが…

赤く染まった時間はわずかで、染まり方もおとなしいものだった。塔がライトアップされないので、空の色があせると撮るものがなくなる