きょうの仕事帰りに西の空を見たら、雲は厚いながらも、染まる可能性を感じた。
そんなときは家に帰ってベランダに出るのが手っ取り早い。
というのが、おとといまでのことだった。
しかし、もうそれは望めない。
「なくなってしまったものを惜しんでも仕方ない。染まらなかったらそれだけのことと割り切って通天閣を撮ろう」と、いつもの天王寺公園の池へ行った。
夕焼けはまずまず、というより辛うじて染まってくれたといったほうがいい。
結果はどうであれ、通天閣を見上げながら「身近な撮影ポイントを失っても、撮る場所は残されているんだ」と自分に言い聞かせた。