きのうは勤務先のマンションで月に1回の会議があり、帰りは夜の9時すぎになった。
西成に戻ってスーパー玉出に寄るのが定番のコースだが、緊急事態宣言も明けたので何か食べて帰ろうと新世界へ行った。
営業している店は皆無といってよかった。
「感染者数が減少しているとはいっても、コロナ禍の前のようにはいかないよな」と思いながら、数匹の猫が根城にしているラブホテルへ行った。
ホテルの周りにある植え込みの陰に1匹の猫がいた。
よく見ると、暗闇にかすかな光が差し、目を閉じた猫の顔を照らしていた。
その光景は、先の見えない暗い状況に一筋の希望の光が差したかのようで、妙にじんとしてしまった。