二杯のかけそば

きのうは「土用の丑の日」だった。

この日のつきものといえば当然「うなぎ」だが、懐具合も考えて今年は見送ることにした。

その代わりとして、こってりとしたうなぎとは対極にあるようなあっさりとした「かけそば」を食べに行った。

おととい、新世界へ行って「総本家 更科」の前を通り、「久しぶりにここのそばが食べたいな」と思った。

 

きのう更科へ行くに当たって、「更科でかけそばを食べることにして、それだけじゃ足りないな」と思い、そば屋を2軒はしごすることにした。

更科に続いて行ったのは、ジャンジャン横丁の北の端にある立ち食いそばの店だった。

30年ほど前に『一杯のかけそば』という童話が話題になったが、きのうは「二杯のかけそば」だった。

さて、値段に大きな差がある二杯のかけそばの味は…。

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「総本家 更科」。明治40年創業という老舗で、全国の更科そばの原点とされる店だ

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老舗の「かけそば」(税込み550円)。そばにつゆがかかり、載っているのはネギだけというシンプルさにこだわりを感じる。上品な味もさすがだと思ったが…

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ジャンジャン横丁の北の端にある立ち食いそばの店「松屋」。何度もこの店の前を通りながら、入るのは初めてだった

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立ち食いそばの店の「かけそば」(税込み170円)。「更科とは違って当然だ」と思って食べた。しかし、そばそのものは大きく異なるものの、全体としては「どちらも同じような味で、どちらもうまい」というのが正直な感想だ。値段でいうと、更科は松屋の3倍以上で、どこにそれだけの価値を見出すかは難しいところだ