きょうは金曜日で、あすとあさっては休みだ。
この状況で飲まないわけにはいかず、いつものように西成で飲んで、ふらふらと歩いていた。
とある場所を通りかかったとき、懐かしい曲の演奏が聞こえ、音のするほうに行ってみた。
見ると1人の若い女性がアコーディオンを抱え、「いつでも夢を」とか「北国の春」といった昭和を代表する歌謡曲を奏でていた。
「リンゴ追分」では、その女性の歌声も聴けて、昔の思い出が走馬灯のように浮かんできた。
しばらくすると、その女性が片付けを始めたので、声をかけて少し話をした。
その女性は、山口ももえさんというシンガーソングライターで、ライブハウスへの出演のほか、道頓堀や新世界でストリートライブをしているという。
「スタジオジブリの映画の主題歌を歌うのが夢です」と言いながらも、気負いや気取りはほとんど感じさせず、自然体で歌っているように思えた。
いい歌だけでなく、いい話も聞けて、元気をもらった気がした。