けさ、大和川で鉄橋を渡るチン電を撮ったあと、堤防の上へ行こうと、護岸のブロックに足を踏み入れた。
すると足元で何かが動いた。
「何だ」と思ってよく見ると、それは小さな蛇だった。
その蛇は細く、長さも40センチくらいしかなかった。
ぱっと見には大きなミミズかと思うような大きさで、「おまえは何者だ!」と思いながら、少し離れたところから動きを見つめていた。
すぐに一人の男性が通りかかり、「何をしているんですか」と聞かれたので、「小さな蛇がいるんです」と答えると、その男性も蛇に近づいた。
その男性は「これ、蛇のおもちゃじゃないですか」と言って、近くに落ちていた枯れ草でその蛇をつついた。
すると蛇がわずかに動き、男性は「うわっ、これ本物ですよ」と声を上げ、少し後ずさりした。
私は「こんな所にこんな小さな蛇がいるとは…。撮らなくちゃ」と言いながら準備を始め、男性は「気を付けてくださいよ」と言って立ち去った。
その蛇はほとんど動かず、私は恐る恐る近づいて撮影した。