その合間に広角レンズでシジミチョウを追いかけた。
しかし、数多くのシジミチョウを目にしながら、近づくと逃げられ、なかなかシャッターを押すところまでいかなかった。
「逃げられるのは仕方ない。近寄ることができたときのために、ちょっと練習をするか」と小さな花にカメラを向けた。
すると花芯の近くで何かが動いた。
よく見ると、それは小さなクモだった。
「よし、この際だ。飛び立たないクモで、どこまで寄れるか限界に挑戦してみよう」と思い、最も大きく撮れるようにレンズを設定し、クモに迫った。
レンズの先端が花芯に当たるくらい近づいて小さなクモを撮影した。