光は高みに差すものか

けさの通天閣

けさ早く目が覚めて、ベランダに出た。

ここ数日、通天閣に差すきれいな光を見ながら、撮ろうとすると陰ってしまうという状況を繰り返した。

そこできょうは日が差す前にスタンバイして待った。

 

しばらくすると、通天閣の上に漂う雲の上端が部分的に赤くなり、その後、通天閣の上部から下部へと光が広がった。

しかし、周辺の建物はそのほとんどが光の恩恵にあずかっていなかった。

その様子を見て、「光は高みに差すものなのか。人の世と同じだな」と、朝からちょっと切なくなった。

通天閣の上に漂う雲の左上端が少し赤く染まった

通天閣の上部に光が差してきた

手前のマンションの上部にも光が差してきたが、街全体から見ると、光が差しているのはほんの一部で、大部分は暗いままだった