西成一危険な路地の末路

私の家の近くにある路地。家の取り壊しが進んでいる

私の家の近くに「西成一危険な路地」と名付けた場所がある。

いや、あった。

そこは崩れかけた家屋が並び、屋根からいつ瓦が落ちてくるかわからない状況だった。

 

その路地で最近、住民の立ち退きと家屋の取り壊しが急速に進んでいる。

実は最も危険な家は1年ほど前に取り壊され、空き地になっていたのだが、その周辺の家も一気に住民がいなくなった。

 

家が取り壊されたあとには、マンションが建つのだろう。

それはそれで悪いことではない。

しかし、西成一危険な路地の末路を見るのは、かなりつらい。

新しいものが古いものを容赦なく押しつぶしているように見える。

けさ、出勤の途中で、無残な姿になった路地を撮影した。

「西成一危険な路地」と名付ける根拠になった看板もこの通り。こんな形でも、これが残っているとは思わなかった

路地に重機が入っている。こいつの破壊力をもってすれば、家一軒もあっけなくつぶされてしまう

取り壊される寸前の家。数日後には跡形もなくなるのだろう

空き地に積まれたがれきの山。いろいろな人の思い出がしみ込んでいる家や家財もこうなっては…

路地の一角に残っていた植木。ここまで育ててくれたご主人に見捨てられたのだろう。時代の波にのまれるのは人だけではない