私の家の近くに「西成一危険な路地」と名付けた場所がある。
いや、あった。
そこは崩れかけた家屋が並び、屋根からいつ瓦が落ちてくるかわからない状況だった。
その路地で最近、住民の立ち退きと家屋の取り壊しが急速に進んでいる。
実は最も危険な家は1年ほど前に取り壊され、空き地になっていたのだが、その周辺の家も一気に住民がいなくなった。
家が取り壊されたあとには、マンションが建つのだろう。
それはそれで悪いことではない。
しかし、西成一危険な路地の末路を見るのは、かなりつらい。
新しいものが古いものを容赦なく押しつぶしているように見える。
けさ、出勤の途中で、無残な姿になった路地を撮影した。