梅といえば、忘れてはいけない場所がある。
それは勤務先に近いマンションの敷地で、そこの梅の木はこの時期から花をつけ始める。
私はその木の前を通って仕事場に向かいながら、ほころぶ花の変化を楽しんでいた。
しかし…。
梅の木は3本あり、そのいずれもが1年半ほど前に剪定されてしまった。
それも驚くほど大胆に。
梅の木はほとんどの枝を落とされてしまい、丸裸といえる状態になった。
その後、細い枝が少しずつ伸びてきてはいるものの、咲いている花は今のところ数輪しかない。
つぼみも探すのに苦労するほどだ。
切られた直後の去年より今年の方が明らかに花やつぼみの数が少ない。
どんな意図があってこのような剪定になったのかわからないが、無残なまでに姿を変えてしまったことは確かだ。