主なしとて

東大阪市役所に咲く梅の花

勤務先のマンションの近くに東大阪市役所があり、この時期になると、庁舎の北の入り口のそばに梅の花が咲く。

それは紅梅だ。

 

きょうの仕事帰りに、その梅の前を通り、土曜日でまったくといっていいほど人影のない庁舎を梅がひっそりと彩っていた。

市役所の職員がいないということは、梅の主(あるじ)がいないということだ。

梅の花を見て、学問の神様とされる菅原道真の「主なしとて 春な忘れそ」という歌を思い出し、「主なしとて 彩りな忘れそ」だなと思った。

梅の木は数本あり、木の上部に花が咲いている

梅の赤い花に近づいた。梅の花はなんとなくはかないが、アップにすると華やかで、寒さを跳ね返す力強さを感じた