猫が教える春と秋の違い

西成の木造アパートの玄関にいた猫

きのうの朝、通勤の途中で地下鉄の動物園前駅に近い木造アパートの前を通り、中をちらっとのぞいた。

アパートで面倒を見てもらっている姉妹の猫のうちの一匹が玄関にいた。

その猫は肩から上の部分を日なたに出して眠っていた。

全身を日にさらすにはまだ暑いのだろう。

 

きのうは秋の彼岸の最終日だった。

春の彼岸のころは、ようやく訪れた本格的な春を待っていたかのように、猫は日が当たる場所で暖かそうにして眠っている。

同じ彼岸でも春と秋では気温にかなりの差がある。

日差しのありがたみもまるで違う。

きのうの猫を見て、「この姿は、猫が教える春と秋の違いなんだな」と思った。

猫は体の半分以上を日陰に置き、顔を奥に向けてまぶしさを避けていた。日差しをうまく活用するすべを知っているように見えた