8月も残り1週間ほどになり、そろそろ秋の足音が聞こえてもようさそうなものだが、残暑は厳しく秋の気配はほとんどないといっていい。
と思っていたら、ある猫の居場所が、私に秋の足音を聞かせてくれた。
その猫は通勤路の途中、地下鉄の動物園前駅に近い木造のアパートで飼われている。
何度も写真を撮り、私の顔なじみの猫だ。
けさときのうの朝、アパートの前を通ったら、その猫が玄関の板の間にいた。
扉が開いた玄関は風通しがよさそうだが、真夏には外の日陰にいることが多く、玄関をのぞいても顔を見ることができなかった。
アパートを出たり入ったりして、自然に近い環境で暮らすその猫は、季節の微妙な変化を感じているのだろう。
秋は近い。