きのうの朝、少し時間を取って家の周りを歩いた。
明け方の雷雨は収まっていたが、時折、ぱらぱらと雨が降ってきた。
足は自然に松乃木大明神に向いた。
神社の入り口の鳥居をくぐると、松乃木大明神の祠でキジトラの猫が雨宿りしているのが見えた。
その猫は香炉脇の賽銭箱の上に寝そべって眠そうにしながらも、鋭い目で私をにらんでいた。
「こんな雨の日の朝に何の用だ」と言わんばかりの顔で、「ごめんごめん。寝ていればいいんだよ」と思った。
そしてふと脇を見ると、薬師如来の祠に母猫がいた。
母猫は私との付き合いが長いので、私が近づいても平然としていた。
2匹の姿を見て、「2つの祠でそれぞれに雨宿りですか。きょうは涼しくていいですね」と声をかけたくなった。