思い出はモノクローム

先月、私が引っ越してきた西成の一角には、昔の面影を残す街並みが至るところにある。

それらを撮り歩きたいなと考えたとき、今は亡き大滝詠一のヒット曲「君は天然色」の歌詞「思い出はモノクローム色をつけてくれ」が頭をよぎった。

そして「そうだ、昔の記憶をたどるかのような街並みは、白黒で撮るのがふさわしい」と思った。

 

その第一弾として、けさ、雨がそぼ降る中を「松乃木大明神」へ行った。

初回をどこにしようかと考えたとき、思いつくのはここしかなかった。

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松乃木大明神へ続く街並み。これぞ下町という風情が残っている

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松乃木大明神

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松乃木大明神の祠

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隣に「薬師如来」の祠がある。神社の境内にある仏教の施設は、珍しいように思うが

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松乃木大明神の祠の脇に「猫塚」がある。猫を供養する神社なので、これが御神体といっていいのかもしれない

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猫塚のそばに大きな石碑が立っている。これはかの近松門左衛門を顕彰する碑だ。明治36(1903)年に建立されたものだという

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石碑に彫られた文字の意味はよくわからないが、「近松」の2文字ははっきりと識別できる