おととい、近鉄の「特急ひのとり」を撮りに行ったとき、上本町駅で電車を乗り換えた。
ちょうど昼時だったこともあり、駅の構内にある立ち食いそばの店で腹ごしらえをした。
注文した料理が出来上がって食べ始めた。
すぐに自分がそわそわしていることに気付いた。
電車の発車時刻まで30分近くあるのに、落ち着いて食べることができない。
客はまばらで、せきたてられるような状況でもない。
なぜそうなるのか思い当たる節があった。
立ち食いそばを毎日のように食べていたのは、今から30年ほど前の東京でのサラリーマン時代だ。
出勤前や仕事で移動中の昼時に食べていた。
時間に追われ、落ち着いて食べられる状況ではなかった。
当時の習性が体に染み付いていて、時間に余裕があるときに店に入っても、それがよみがえるのだろう。
私の中に眠っていた昔の習性が立ち食いそばで呼び覚まされるとは思いもしなかった。