きのうは本降りの雨の中で夜が明けた。
「雨に打たれるアジサイでも撮るか」と、普段より30分ほど早く家を出た。
傘を差して歩きながら、「アジサイも悪くないけど、やっぱり猫だな」と思い、行き先を松乃木大明神に変えた。
鳥居をくぐると、松乃木大明神の祠にいる白黒の猫が目に入った。
白黒の猫は賽銭箱の上でうとうとしていた。
「久しぶりだな」と声を掛けながら近づくと、白黒の猫は目を覚まして体を起こし、すぐ逃げられるような体勢で私をにらんだ。
その姿はまるで「雨宿りを邪魔するな」と言っているかのようだった。