十六夜の赤い月

きょうの夜、生駒山地から昇ってきた月

きのうの夕方、今年最後の満月を勤務先のマンションの屋上から撮ろうして雲に阻まれた。

それがちょっと悔しかったので、きょうも屋上へ上がった。

「きのうが満月だから、きょうは十六夜(いざよい)だな」と思い、月の出を待った。

 

やがて赤い月が生駒山地から姿を現した。

空気がほこりで少し濁っていたせいか月は赤く、「こういう濁りは大歓迎だな」と思いながら撮影した。

月が姿を現したのは、月の出の時刻(きょうは午後5時51分)から10分ほど経過したころだった

山から離陸しようとする月

赤い月が東の空にぽっかりと浮かんだ

きょうはきのうより月の出の時刻が1時間ほど遅く、月が昇ったとき、街はすっかり夜の装いになっていた。きのうの空に雲がなければ、夕暮れの街とともに撮れたはずだが…

ところで、私は月の呼び方を勘違いしていたようだ。

十五夜」は「旧暦の15日の月」だと思っていたが、その意味もあるにはあるものの、世間一般では「中秋の名月」をそう呼ぶらしい。

ということは、きょうの月も「十六夜」とは呼べないのだろう。

まあ、月の呼び方は人が勝手につけただけで、十六夜の月もきょうの月も同じ月で、同じ見え方をしているのは間違いない。

どう呼ぼうと、丸い月をめでられたことに変わりはない。