きのうは真っすぐ家に帰ろうと思いながら、西成に着いてからいつもの松乃木大明神へ行った。
ここを経由せずに帰ると、なんだか忘れ物をしたような気分になる。
境内にはにいやんとやんちゃんの姿があったが、撮りたくなるような場所ではなく、「何かほかにないかな」とあたりを見回すと、猫塚の前に赤いものがあるのに気付いた。
よく見ると、それは「ザクロ」だった。
ザクロはポピュラーな果物とはいい難いが、私が子どものころは秋の風物詩の一つだった。
秋らしい粋な供物を見て、「どんな人が供えたんだ。ご尊顔を拝したいもんだな」と思った。