崖っぷちの黒猫

きのうの朝、松乃木大明神の近くにいた黒猫

きのうの朝、出勤の途中で松乃木大明神へ行った。

境内には猫の姿がなかった。

シジミチョウが1羽だけいて、ひらひらと舞っていたので、カメラを取り出した。

すると、近くでニャーニャーという鳴き声が聞こえた。

 

「聞き慣れない声だな。どこにいるんだ」とあたりを見回すと、神社のすぐそばに立つビルの2階の窓に黒猫がいた。

その猫は窓の外にいて、窓は網戸が閉まり、部屋に入りたいの入れないのでニャーニャーと声を上げ、「入れてくれよ」と懇願しているように見えた。

窓の外は狭く、猫が落ちるんじゃないかと気が気じゃなかった。

窓の高さは5メートルほどあり、身軽な猫でも落ちるとただでは済まないと思った。

猫は崖っぷちに追いやられているといっていい状態だった。

 

落ちたときに備えて、下で受けてやろうかとも思ったが、変に刺激すると飛び降りるんじゃないかとも思った。

そのうちに時間がなくなって、「落ちるんじゃないぞ」と声を掛けてその場を離れるしかなかった。

窓の外で向きを変えた黒猫。気になって仕事帰りにも行ってみたが、網戸の奥から猫のかすかな鳴き声がしたので、無事だったんだろう。飼い主に「大切に飼ってやれよ」と言いたくなった