日時計のよう

けさ、地下鉄の動物園前駅に近い木造アパートの玄関にいた猫の姉妹

けさ、出勤の途中で地下鉄の動物園前駅に近い木造アパートの前を通った。

扉が開いていたので中をのぞいたら、猫の姉妹がいた。

朝日が差し込んでいたのは、玄関の端だけだった。

猫の姉妹は日なたになった細い部分を分け合うようにして、1匹はすのこの上、もう1匹は板の間にいた。

太陽の光に合わせて居場所を変える猫の姉妹を見て、「日時計のようだな」と思った。

下の猫はひたすら目を閉じ、上の猫は毛づくろいに余念がなかった

姉妹の猫がそろって同じ方を見た。その視線の先にはアパートの管理人を務めるおばあさんがいて、猫は餌をもらうため中に入っていった