舞台のツラで

西成の木造アパートの玄関にいた猫の姉妹

けさ、通勤の途中で、地下鉄の動物園前駅に近い木造アパートの前を通った。

玄関の扉が開いていた。

普段より30分ほど早かったので、まだ日が差していないんじゃないかと中をのぞいたら、猫の姉妹が朝日を浴びながら板の間の端に座っていた。

そこは舞台のツラのような場所で、2匹の猫はそこでスポットライトを浴びているように見えた。

大柄な猫はずっと目を閉じていたが、小柄な猫は思い出したように毛づくろいを始めた