雨の吉野その2

吉野の桜(奥千本)

きのうの雨の吉野詣で、最後に行ったのが「奥千本」だった。

ここはその名の通り奥まった場所にあり、わかりにくく、行くのも骨が折れる。

雨が降り続いたきのうは、途中の道で「ここから落ちるとただじゃ済まないぞ」と何度も思った。

しかし、そんな思いをして行っただけの価値はあった。

上千本までの桜が盛りを過ぎているのに対し、奥千本の桜は満開で、「ようやくたどり着いたぞ」と思いながら撮影した。

通常、山の桜の名所は、下から上を見る形になるが、奥千本は上から見たあと山道を下っていく。下からだと桜が密集しているように見える

山道を上り返して帰ろうとしたとき、雨の降りが激しくなった。最初に撮った場所に戻ると、桜の見え方が大きく異なり、木々が雨に煙っていた

結局、きのうは中千本から奥千本まで歩き続けた。

その途中にある「吉野水分(みくまり)神社」では、境内の見事なしだれ桜が、疲れを癒やしてくれた。

吉野水分神社のしだれ桜。「よくぞきょうまで」と思うような見事な咲きっぷりだった