きのうの夕方、東大阪市役所北の公園に近い桜並木を撮った。
そうこうするうちに日が暮れ、街灯の明かりが目立つようになった。
ふと園内で最も大きな桜の木を見ると、明かりに照らされて昼間とは違う表情を見せていた。
「これを撮らない手はないな」と思い、三脚を立てた。
このところ毎日、公園へ行っているのは、桜と猫の絡みを撮りたいという思惑があるからだ。
きのうもかなり粘ったのだが、猫は桜と絡んでくれなかった。
主(ぬし)も又三郎も姿を見せるだけで、つれなかった。
帰ろうかなと思ったとき、桜の花びらがぱらぱらと落ちている草の上に、一匹の黒猫が座った。
それだけが救いだった。