きのう中村食堂を出てから、雨に濡れた路地を歩いて松乃木大明神へ向かった。
本降りの雨の中で、子猫はどうしているんだろうと思った。
神社の鳥居の前に着いたとき、香炉の供物台の上に猫が何匹もいるのが見えた。
そのまま近づくと逃げられそうだったので、少し離れた倉庫に戻り、機材を準備して、そうっと猫に近づいた。
「あれっ、子猫は5匹だったのか」と思ってよく見ると、1匹は母猫だった。
4匹の子猫が母猫のそばで横になっていた。
「家族っていいな」と思った。
傘を差すと猫に警戒されるので、私は雨に打たれ、体は濡れて冷たかったが、心はほっこりと温かかった。