きのうの仕事帰りに、東大阪市役所の北にある公園へ行った。
又三郎とツツジまたは八重桜の絡みが狙いだった。
行ってみると、又三郎はコンクリートのベンチに寝そべっていた。
後ろにツツジがあったので撮ろうとしたら、ベンチから下りて歩き出した。
どこへ行くのかと見ていると、桜の木の下で立ち止まり、木を見上げてから一気に登った。
桜が花盛りのときは、毎日のように又三郎を探し、「桜の木に登ってくれないかな」と思っていた。
しかし、又三郎が公園を歩き回ることはあっても、木に登ることはなかった。
それなのに、花が散って葉桜になってから登るとは…。
木に登ってくつろぐ又三郎を見て、歌舞伎の「遅かりし由良之助」のせりふが頭に浮かび、「遅かりし又三郎」と声を掛けたくなった。