大阪天満宮にいた黒猫。この毛色の猫は目がギョロッと光っているように見える
きょう仕事帰りに地下鉄の南森町駅で電車を乗り換えるとき、「大阪天満宮にでも寄ってみるか」と思った。
大阪天満宮は地元で「天満の天神さん」と呼ばれて親しまれている。
梅の名所と知られ、今年2月に訪ねたが、梅の木が思ったよりはるかに少なくがっかりした。
きょうのお目当ては猫だった。
「神社は静かで人も少ないので、猫の数匹くらいはいるだろう」と思っていた。
行ってみると、神社の中心である拝殿の周辺には姿が見えなかった。
境内の端のほうならと思って、人けの少ない枝宮(神社本社とは別の小さな神社)へ行ってみた。
いた。
黒猫が2匹。
親子かな、それとも兄弟かなと思っていた。
しかし、2匹が近づくやいなや、大きめの猫がもう1匹の猫を追いかけ回して、神社から追い出してしまった。
残った猫は私への警戒心を解かなかったが、枝宮の中にいるときは安全だと思っているのか、それなりの距離まで近づくことができた。
猫がいたのは吉備真備を祭る「吉備社」だった。吉備真備は奈良時代の公家で、当時の朝廷で重きをなした。現在の岡山県出身で、地元では古代の偉人として尊敬されている。時代も立場も大きく異なるが、一応、私と同郷だ
大阪天満宮の一角には、枝宮が数多く並んでいる。訪れる人は少なく、近くの猫にとってはオアシスのような存在なのだろう