期待薄の中華料理店だったが…

おとといの夕方、石津川でチン電を撮ったあと、最寄り駅である南海電鉄石津川駅まで戻った。

そのときはかなり腹が減っており、軽く飲みたい気分でもあった。

そんなときは中華の店が手っ取り早い。

駅前の商店が立ち並ぶ通りを歩き始めると、すぐに「中華料理 宝来」の看板が目に入った。

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「宝来」。日本のどこにでもありそうな中華料理店だ

 

店の中をのぞくと、客は2人だけで席には十分な余裕があった。

すぐに入ればよさそうなものだが、ためらったのは、入り口の脇にあるショーウインドーを見たからだ。

中の料理の模型が古く、色あせている上、商品名も値段も書かれていない。

「ここまでなおざりなショーウインドーも珍しいぞ。料理の味は期待薄だな。でも、ほかの店を探すのも面倒だし、まずかったらまずかったで、ああ、やっぱりなと思えばいいじゃないか」と店に入った。

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店のショーウインドー。これを見てうまそうだなと思う人はいないだろう
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カウンター席。後ろにテーブル席が3つあり、そちらのほうから埋まっていく
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最初に頼んだのは「焼酎水割り」(350円)
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酒のおともは中華の定番である「餃子」(300円)
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主役は「天津麺」(700円)。メニューには天津飯はあるが天津麺はなかった。「なんとかなるだろう」と思って注文したら、あっさりOKしてくれた

 

で、結論をいうと、けっこういい店だった。

餃子は小さいながらも、ニラが効いていて、なかなかの味だった。

天津麺は通常のカニ玉ではなく、プリプリの小エビが入った卵焼きが載っており、スープもあっさりめでうまかった。

何よりいいのは、店の雰囲気だ。

私の前に来ていた客は2人だけだったが、私のあとから次々に客が来て、テーブル席は満席になった。

店の中はいかにも街の中華料理店といった感じになり、常連さん同士がわいわいやりながら飲んで食べていた。

店のご主人と奥さんもそれに加わって、おしゃべりが絶えなかった。

私は初めてだったので何も話さなかったが、見ているだけで楽しくなった。

これからは石津川駅へ行ったら必ず寄る店になるかもしれない。