きょう仕事が終わって、いつものように天下茶屋の駅に差しかかったとき、西の空を見た。
夕日は雲に覆い隠されていたものの、高層には薄い雲が広がっていた。
けっこういい夕焼けが期待できそうだった。
せっかくだからと、住吉大社駅で電車を降り、近くの住吉公園の池へ行った。
池のほとりに着いて三脚を立てたのは日の入りの直前だった。
池に空が映って思い描いていた通りの光景だった。
ところが…。
その後は高層の雲が見る見るうちに消えてなくなり、低層の黒い雲だけが残った。
空がこんな変化を見せるのは、そうそうあることではない。
夕焼けに肩透かしを食らった気分だ。
住吉公園の池のほとりから見た西の空。日の入りの時刻(きょうは午後7時4分)の直前だ。この白い雲があっという間に消えてなくなるとは思いもしなかった
低層の黒い雲だけが残り、墨絵のような模様を描いた。私はこの雲を見て、「飛び立つ鳳凰のようだな」と思った