明治時代に建てられた古い駅舎が保存され、線路が高架化されたあと現役に復帰する。
その駅舎とそれほど変わらない時代に造られたと思われる待合室が、下り線のホームで今も使われている。
駅の東口の北に桜並木があり、満開の時期には、私が「空飛ぶチン電」と称する風景が見られる。
そして、もう1つ。
東口の改札の脇に「真心の傘置場」という無料で傘が借りられる施設がある。
これは浜寺昭和校区自治連合会が設置したもので、物置のような場所に数十本の傘が置いてあり、誰でも必要なときに使うことができる。
改札のすぐそばにあるので、大雨のときでもほとんど濡れることなく家に帰れるというわけだ。
傘がたくさん残っているところに、日本人の良心を感じる。
線路が高架化されても残してほしい施設だ。
農家の納屋のような薄暗い場所に傘が置かれている。左側の窓の向こうが改札だ
傘の上の張り紙。文字が所々欠けていて何が言いたいのかよくわからない。近づいてみると赤で書かれた文字が消えているのがわかる。「タバコを吸わないように」という注意書きだ。「此」や「吸は」といった書き方から、かなり年配の人が書いたと思われる
傘置場の脇にほとんど使われていない木製のロッカーがある。本来の用途はなんだろう。大人の靴だと1足は入らない大きさなので、下駄箱ではないようだが
真心の傘置場。改札のすぐ裏にあるといっていい