「モンブラン」で感じた時の流れ

きょう、仕事終わりで天神橋筋商店街へ行き、ティールーム「モンブラン」に寄った。
昔ながらのショーウインドーにフルーツパフェやハンバーグカレーなどのメニューがずらりと並び、空腹も手伝って素通りできなかった。
 
店にいたのはほんの15分ほどだったが、時の流れを強く感じた。
お茶を飲みながら、「そういえば、こんな喫茶店に入ることがほとんどなくなったな」と思った。
 
私にとって喫茶店のイメージといえば、フォークグループ「ガロ」のヒット曲「学生街の喫茶店」だ。
「君とよくこの店に来たものさ 訳もなくお茶を飲み話したよ」という歌詞は私の青春そのものだった。
この年になると、残念ながら女性と喫茶店でお茶を飲む機会はほぼ皆無となる。
 
そして、いっぱしのサラリーマン時代には、喫茶店で簡単な商談や打ち合わせをよくやった。
時代は変わり、メールや携帯電話(スマホ)が普及して、直接会わなくてもたいていの意思疎通ができるようになった。
仕事が変わったこともあるが、もう何年も喫茶店で名刺を出した記憶がない。
 
茶店でゆっくりとお茶を飲んだり、人と話し込んだりするのはすてきな時間の過ごし方だと思うが…。
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ティールーム「モンブラン」。地下鉄南森町駅の出入り口のすぐそばにある
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ショーウインドー。これを見ると、条件反射のように店に入りたくなる。デパートの食堂で「お子様ランチ」を見た幼い記憶がそうさせているように思う
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店内。気取った雰囲気はなく、昔ながらの喫茶店だといっていい
 
で、私が注文したのは「アイスコーヒー」だった。
店に入ったときは、腹が減っていたので、カレーかスパゲティを食べようと思っていた。
席に着くと、アルバイトとおぼしき若い女性が、水とおしぼりを持ってきてくれた。
私、「あっ、すいませんね」。
その女性、「アイスコーヒーですね」。
私、「えっ、アイスコーヒーって言いました?」。
女性、「えっ、言ってませんか? 失礼しました」。
私、「じゃあ、アイスコーヒーをお願いします」。
なるほど、「あっ、すいませんね」を「アイスコーヒーね」と聞き違えることはありそうだ。
これも何かの縁だと思い、アイスコーヒーを飲みながら昔を思い起こした。
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モンブランの「アイスコーヒー」。値段は税込みで350