私が勤めている中崎町の会社の近くに「浄方寺」という寺がある。
規模は小さいながらも、いかにも日本の寺という門構えで、落ち着いたたたずまいを見せている。
この寺に立派な桜(ソメイヨシノ)があり、見頃を迎えている。
ここ数日、「花冷え」というにふさわしい天気が続いているが、その中でもこの寺の桜は開花が急速に進んでいた。
この桜を見ながら、20年ほど前に年配の知り合いが「春になって桜が咲くと、あと何回この花を見られるんだろうと考えるんだよ」と言っていたのを思い出した。
ぱっと咲いてぱっと散る桜は、命のはかなさを感じさせる。
あの人とは15年近く連絡を取っていない。
今年も桜を見ることができただろうか。
浄方寺。南に向いた門があり、桜は境内から西にせり出している
桜を下から仰ぎ見る。もう少しで満開といったところだろうか
東から塀と門の屋根越しに桜を見る。こちらからのほうが迫力がある