きょう、仕事が終わってから会社にほど近い扇町公園へ行った。
約7ヘクタールという大きな公園で、プールや大型の遊具もあり、都会のオアシスといった趣だ。
ここでピンクの花が満開になっている2本の木を見つけた。
「桜の一種かな。ひょっとしたら桃かな」と思って近づくと、木の近くに「陽光桜」と書かれた杭が立っていた。
陽光桜という名を聞いたのは初めてだったので、ネットで調べてみた。
愛媛県の元教員が、第2次世界大戦で戦死した生徒たちの冥福を祈るため、四半世紀の歳月を費やして作り出したのがこの桜だった。
その物語は2015年に笹野高史主演で映画化もされている。
この桜はソメイヨシノと比べると、花が大きく鮮やかなピンクで非常に目立つ。
ふと見かけた桜の存在感とその誕生の物語に驚かされた。
陽光桜は公園の歩道の脇に立っている。花はほぼ満開で、木の下で花見をしているグループもあった
ソメイヨシノのイメージでこの木を見ると、「これって、本当に桜なのか」と思ってしまう
色鮮やかな花は、「どう、きれいでしょ」と言っているようなインパクトがある
これでおしまいにしてもいいようなものだが、実は公園を訪ねたのは別の目的があったからだ。
広い公園なので、夕焼けがきれいに見えるのではないかと思った。
このところ夕景狙いは空振りが続いていたが…。
公園の盛り土の上にある木が夕焼けを印象的にしてくれた
日の入りからしばらくして、西の空がほんのりと赤く染まった