私が足繁く通っていた上海の路地裏の主役は子どもだ。
マンションやアパートが立ち並ぶエリアでは、外で遊ぶ子どもたちを見かけることは少ない。
路地裏は家がひしめき合っていて、遊び相手はすぐ近くにいる。
車が通ることのない路地も格好の遊び場となる。
そこには子どもたちの笑い声が響き、時にはけんかの声や泣き声も聞こえる。
そんな姿を見ると、「そういえば、子どものころは楽しかったな」と昔を思い出す。
手をつなぎ輪になって歌を歌いながら回る3人の女の子。世界共通の遊びなのだろう
4人の男の子がてんでに何かをやりながらこっちに向かってきた。一体何の遊びだ?
三角形にしたゴムを跳ぶ女の子。日本にもこんな遊びがあるのだろうか
捨てられたマットレスを跳ぶ男の子。「子どもは遊びの天才だ」とはよくいったものだ
古い家を解体した現場で針金やくぎなどの金属を拾う子どもたち。拾った金属を売ってジュースやコーラを飲んでいた。「たくましい。なかなかやるもんだ」と思った