南海電鉄の天下茶屋駅の改札を出たところに、「印度のルー」というカレーの店がある。
隣は私がよく行く「つるまる饂飩」だ。
カレーの店は値段が少々高いため客が少なく、私もたまにしか行かない。
ここ数日、仕事がハードで、少しパワーをつけようと、きょうはこの店で夕食を食べた。
注文したのは「カツカレー」だった。
カツカレーは私にとって特別な料理だ。
カレーは私が幼いころの大好物で、わが家のごちそうだった。
トンカツはそれ以上にごちそうで、誕生日などの特別な日にしか食べられなかった。
ということで、カツカレーはカレーとトンカツが合わさった二重のごちそうで、家で食べた記憶がない。
それが高校、大学に通ううちに変わってきた。
高校の学食はカレーとうどんしか選択肢がないといってよく、週に何回もカレーを食べることになった。
ここでカレーがごちそうからはずれた。
大学生活では当初、トンカツ定食を学生が普通に食べているのに驚いたが、すぐに私も同じように食べるようになった。
トンカツもごちそうからはずれてしまった。
しかし、日常的な料理になったといっても、カレーとトンカツが合わさると話は別だ。
私にとってカツカレーは今でもごちそうだ。
ということで、きょうはごちそうを食べ、元気になって電車に乗った。
「印度のルー」のカツカレー。値段は税別で800円だ。私の財布には優しくない。辛すぎないカレーが疲れた体にちょうどいい
カレーの店「印度のルー」。客が出入りしやすいようにのれんの「カ」が上がり、「レー」になっているのが面白い