仲のいいウサギとカメ

私が勤めている中崎町の会社の近くで、ウサギとカメが相まみえている。
といっても、向こうの小山の麓まで競争しているわけではない。
何匹ものウサギとカメが連なって、車道と歩道を分けている。
ちょっと気の利いたフェンスだ。
 
これを見て「宿敵であるウサギとカメが仲良くするのはいいことだな」と思う反面、「ウサギにとっても、カメにとっても迷惑な話じゃないかな」とも思う。
ウサギもカメも自分たちに適したスピードで動いているだけで、どちらが偉いというものではない。
人が勝手に寓話の中で優劣をつけているだけだ。
この状態なら、ウサギがカメを引きずっていくしかなく、ウサギは足手まといなカメにいら立ち、引きずられるカメもそんなに急いでどこ行くのといった気分だろう。
やはりウサギとカメは、宿敵同士で、ひと眠りして遅れを取り自信過剰と油断をそしられたり、のろのろとしたスピードながら継続的な努力で褒められたりしているのがふさわしい。
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仲良くつながったウサギとカメ